NetScaler CPXについて

NetScaler CPXは、Docker ホストでプロビジョニングできるコンテナベースのアプリケーション配信コントローラーです。NetScaler CPXを使用すると、お客様はDocker エンジンの機能を活用し、NetScaler ADCの負荷分散機能とトラフィック管理機能をコンテナベースのアプリケーションに使用できます。1つまたは複数のNetScaler CPXインスタンスを、スタンドアロンインスタンスとしてDockerホストで展開できます。

NetScaler CPXインスタンスの最大スループットは1Gbpsです。

Citrix ADCのコンテナ化されたフォームファクターであるNetScaler CPXは、Kubernetes環境にうまく統合でき、Citrixのクラウドネイティブソリューションに欠かせない存在です。Citrixクラウドネイティブソリューションは、Kubernetes環境で高速性、俊敏性、効率性を備えたソフトウェアアプリケーションを作成し、提供するのに役立ちます。Citrixクラウドネイティブソリューションを使用すると、Kubernetes環境でエンタープライズレベルの信頼性とセキュリティを確保できます。 詳しくは、「 Citrix クラウドネイティブソリューション」を参照してください。

このドキュメントは、ユーザーがDockerとその機能を理解していることを前提としています。Dockerについて詳しくは、Dockerのドキュメント(https://docs.docker.com)を参照してください。

サポートされる機能

NetScaler CPXでは、次の機能がサポートされます。

  • アプリケーションの可用性
    • L4の負荷分散およびL7のコンテンツスイッチ
    • SSLオフロード
    • IPv6プロトコル変換
    • Microsoft SQL、MySQLの負荷分散
    • AppExpertレートコントロール
    • 利用者に応じたトラフィックステアリング
    • 動的ルーティングプロトコル
    • サージ保護と優先度によるキューイング
  • アプリケーションの速度向上
    • クライアントTCPとサーバーTCP最適化
    • キャッシュリダイレクト
    • AppCompress
    • AppCache
  • アプリケーションのセキュリティ
    • L7の書き換えおよびレスポンダー
    • L4 DoS攻撃防御
    • L7 DoS攻撃防御
    • Webアプリケーションファイアウォール(WAF)。NetScaler CPXは、他のNetScaler ADCフォームファクターでサポートされているすべてのWAF機能をサポートしています。サポートされているWAF機能については、「Citrix Webアプリケーションファイアウォール」を参照してください。
    • アプリケーショントラフィックの認証、承認、監査(AAA)
  • TCPプロトコルの最適化
    • マルチパスTCP
    • Binary Increase Congestion Control(BIC)およびCUBIC TCP
  • 簡単な管理機能
    • Webログ
    • AppFlow
    • NetScaler Application Delivery Management
    • アクション分析
  • アプリケーションの最適化
    • 統合キャッシング
  • BGPルーティングおよびルートヘルスインジェクション(RHI)

注:

NetScaler CPXアプライアンスに割り当てられたインターフェイス(Linuxホスト)では、Rx、Tx、GRO、GSO、LROなどのインターフェイス機能は無効になっています。これらの機能は、NetScaler CPXアプライアンスを停止した後も無効状態のままです。また、このようなインターフェイスのMTUは1500バイトに変更されます。

サポートされるプラットフォーム

NetScaler CPXは、次のプラットフォームでサポートされています。

  • Dockerバージョン1.12以降
  • Kubernetes
  • Red Hat OpenShift
  • パブリッククラウド
    • Amazon Elastic Kubernetes Service(EKS)
    • Azure Kubernetes Service(AKS)
    • Google Kubernetes Engine (GKE)
  • Rancher
  • Pivotal Container Service(PKS)
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