NetScaler CPXインスタンスでのワイルドカード仮想サーバーの使用

NetScaler ADCインスタンスをプロビジョニングすると、Docker エンジンによってNetScaler CPXインスタンスに割り当てられるプライベートIPアドレス(単一のIPアドレス)は1つだけです。NetScaler ADCインスタンスの3つのIP機能が1つのIPアドレス上で多重化されます。この単一IPアドレスは、異なるポート番号を使用して、NSIP、SNIP、およびVIPとして機能します。

Dockerエンジンによって割り当てられる単一のIPアドレスは動的です。この単一IPアドレスまたは127.0.0.1 IPアドレスを使用して負荷分散(LB)仮想サーバーまたはコンテンツスイッチ(CS)仮想サーバーを追加します。127.0.0.1を使用して作成される仮想サーバーは、ワイルドカード仮想サーバーと呼ばれます。デフォルトでは、ワイルドカード仮想サーバーの作成時に、NetScaler CPXがワイルドカード仮想サーバーに割り当てられたIPアドレスを置き換えます。割り当てられたIPアドレスは127.0.0.1で、これはDocker エンジンによってNetScaler CPXインスタンスに割り当てられたNSIPに置き換えられます。

高可用性NetScaler CPX環境では、プライマリNetScaler CPXインスタンスにワイルドカード仮想サーバーを追加できます。ノード間の構成同期により、セカンダリNetScaler CPXインスタンスにワイルドカード仮想サーバーが構成されます。これにより、Docker エンジンによってNetScaler CPXインスタンスに割り当てられたNSIPで仮想サーバーを構成する必要がなくなります。

注意事項:

  • ワイルドカード仮想サーバーに割り当てるポート番号が、展開内の他の仮想サーバーで使用されていないことを確認します。
  • ワイルドカード仮想サーバーに割り当てたポート番号が内部サービスですでに使用されている場合、ワイルドカード仮想サーバーの追加は失敗します。
  • ワイルドカード仮想サーバーでは*(アスタリスク)文字はサポートされません。

負荷分散のワイルドカード仮想サーバーを作成するには、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します:

    add lb vserver <name> <serviceType> 127.0.0.1 <port>

    add lb vserver testlbvserver HTTP 127.0.0.1 30000
<!--NeedCopy-->

コンテンツスイッチのワイルドカード仮想サーバーを作成するには、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。

    add cs vserver <name> <serviceType> 127.0.0.1 <port>

    add cs vserver testcsvserver HTTP 127.0.0.1 30000
<!--NeedCopy-->
NetScaler CPXインスタンスでのワイルドカード仮想サーバーの使用

この記事の概要