StyleBookの設定

StyleBookを作成してファイルをアップロードする

NetScalerコンソールのStyleBookを使用すると、NetScalerコンソールのGUIまたはAPIを使用して、ローカルファイルシステムからNetScalerインスタンスに任意のタイプのファイルをアップロードする際に、特に含めることができるNetScaler構成を作成できます。これらのファイルは、証明書ファイルの例でも位置情報ファイルでもかまいません。これらのファイルをアップロードするディレクトリを指定することもできます。

StyleBookの設定

以下は、NetScaler インスタンスに位置情報ファイルをアップロードする方法を説明するStyleBookの例です。地理ファイルは、地理的位置に基づいて静的近接を定義するために、GSLB設定で通常使用されます。

StyleBookを構築する-1

name: upload-geolocations
namespace: com.citrix.adc.stylebooks.samples
version: "1.0"
display-name: GeoLocation File Upload
description: This StyleBook is used to upload a geolocation file to NetScaler
schema-version: "1.0"

import-stylebooks:
-
 namespace: netscaler.nitro.config
 version: "11.1"
 prefix: ns

parameters:
-
 name: locationfile
 label: Location File
 description: The system file path of the geolocation file on NetScaler Console
 type: file
 required: true

components:
-
 name: upload-file-comp
 type: ns::systemfile
 properties:
    filename: $parameters.locationfile.filename
    filelocation: "/var/netscaler/inbuilt_db/"
    filecontent: base64.encode($parameters.locationfile.contents)
<!--NeedCopy-->

注:

この例で使用されているパラメータはタイプファイルのものです。このStyleBookをNetScaler Consoleにインポートして、位置情報ファイルのアップロードに使用できます。

このStyleBookでは、ファイルがNetScalerコンソールにすでに存在している必要があります(たとえば、SCPなどのユーティリティを使用してファイルをNetScaler Consoleにすでにコピーしているはずです)。 最初にNetScaler ConsoleファイルシステムにコピーせずにNetScaler Console経由でファイルをアップロードする場合は、2つの「文字列」パラメーターを持つStyleBookを作成し、1つはNetScalerで使用するファイル名を指定するためのもので、もう1つはファイルの内容を指定するためのもので、これら2つのパラメーターをupload-file-compコンポーネントで使用します。以下は、位置情報ファイルをアップロードするための代替StyleBookです。

StyleBookを構築する-2

name: upload-geolocations-alt
namespace: com.citrix.adc.stylebooks.samples
version: "1.0"
display-name: GeoLocation File Upload
description: This StyleBook is used to upload a geolocation file to NetScaler
schema-version: "1.0"

import-stylebooks:
 -
  namespace: netscaler.nitro.config
  version: "11.1"
  prefix: ns

parameters:
 -
  name: filename
  label: Location Filename
  description: The name of the location file on the NetScaler
  type: string
  required: true
 -
  name: filecontents
  label: Location File Contents
  description: The contents of the location file
  type: string
  required: true

components:
 -
  name: upload-file-comp
  type: ns::systemfile
  properties:
   filename: $parameters.filename
   filelocation: "/var/NetScaler/inbuilt_db/"
   filecontent: base64.encode($parameters.filecontents)
<!--NeedCopy-->

ファイルをアップロードするための構成の作成

以下の手順では、選択したNetScaler ADCインスタンスに、上記の最初のStyleBookを使用して位置情報ファイルをアップロードする構成を作成します。

ファイルをアップロードするための設定を作成するには

  1. NetScaler Consoleで、[ アプリケーション ]>[ 構成]に移動し、[ 新規作成]をクリックします。「StyleBook の選択」ページには、NetScaler コンソールで利用できるすべてのStyleBook が表示されます。下方向にスクロールして、インポートしたStyleBookを選択します。

    StyleBookパラメーターは、このStyleBookで定義されているすべてのパラメーターの値を入力できるユーザーインターフェイスページとして表示されます。

  2. ロードバランサーの基本設定セクションにロードバランサーの名前と仮想 IP アドレスを入力します。

  3. [ ロケーションファイル ] セクションで、ファイルの名前または場所を入力します。

    :NetScaler Consoleでは、ファイルが現在のテナントのフォルダーのみにあることを確認してください。任意のFTPを使用してファイルをNetScaler Consoleファイルシステムにコピーします。

  4. ターゲットインスタンスにアクセスする前に、ユーザー認証情報を入力するように求められる場合があります。

  5. 構成を作成する対象のNetScaler ADC インスタンスを選択し、[ 作成]をクリックします。

注:

インスタンスで実際の構成を実行する前に、[Dry Run ]を選択して、ターゲットインスタンスに作成された構成オブジェクトを確認することをお勧めします。

構成パックが正常に作成されると、ファイルはNetScaler ADCインスタンスファイルシステムの /var/netscaler/inbuilt_db/ という場所に保存されます。

更新アイコンをクリックして、NetScaler Consoleで最近検出されたNetScalerインスタンスを、このウィンドウの使用可能なインスタンスリストに追加することもできます。

NetScalerコンソールAPIを使用して構成パックを作成する

NetScaler Console APIを使用して、選択したNetScalerインスタンスにファイルをアップロードする構成パックを作成することもできます。API の使用方法の詳細については、「API を使用して任意のファイルタイプをアップロードするための設定を作成する方法」を参照してください。

StyleBookを作成してファイルをアップロードする