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クラスターノード間の同期

NetScalerクラスターのすべての構成は、クラスターの管理アドレスであるクラスターIPアドレスで実行されます。クラスターノードは、次の図に示すように、クラスター構成コーディネーター (CCO) と呼ばれるクラスターIPアドレスを所有しています。

Cluster CCO

CCO で使用可能な構成は、自動的に他のクラスタノードに伝達されるため、すべてのクラスタノードは同じ構成になります。

  • NetScalerでは、NSIPアドレスを介して個々のクラスターノードで実行できる構成はごくわずかです。このような場合は、クラスター内のすべてのノードで設定の一貫性を手動で確認する必要があります。これらの構成は、他のクラスタノードに伝播されません。各クラスタノードでサポートされる操作の詳細については、「 個々のクラスタノードでサポートされる操作」を参照してください。
  • クラスターIPアドレスで実行された場合、次のコマンドは他のクラスターノードに伝達されません。
    • shutdown. 構成コーディネーターのみを停止します。
    • reboot. 構成コーディネーターのみを再起動します。
    • rm クラスタインスタンス。コマンドを実行しているノードからクラスターインスタンスを削除します。
  • コマンドを他のクラスターノードに伝播するには:
    • クォーラムはクラスターインスタンスで設定する必要があります。
    • クラスターが動作するためには、(n/2 + 1) のクラスターノードを含むほとんどのクラスタークォーラムがアクティブである必要があります。
    • マジョリティルール (n/2 + 1) が緩和されると、クラスターは最小数のノードで実行できます。

ノードをクラスタに追加すると、CCO で使用可能な構成とファイル (SSL 証明書、ライセンス、DNS など) は、新しく追加されたクラスタノードに同期されます。意図的に無効化された、または障害が発生した既存のクラスターノードが再び追加されると、クラスターはそのノードで使用可能な構成と CCO で使用可能な構成を比較します。構成に不一致がある場合、ノードは次のいずれかを使用して同期されます。

  • 完全同期。構成間の差が 255 コマンドを超える場合、CCO のすべての構成がクラスタに再参加するノードに適用されます。同期中、ノードは操作不能のままです。
  • インクリメンタル同期。構成間の差が 255 コマンド以下の場合、使用できない構成のみがクラスターに再参加するノードに適用されます。ノードの動作状態は影響を受けません。

構成とファイルを手動で同期することもできます。詳細については、「クラスタ構成の同期」および「 [クラスタファイルの同期](/ja-jp/citrix-adc/current-release/clustering/cluster-managing/cluster-file-sync.html)」を参照してください。

クラスターノード間の同期

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