ADC

virshプログラムを使用してCitrix ADC VPXインスタンスをプロビジョニングする

virshプログラムは VM ゲストを管理するためのコマンドラインツールです。その機能性はVirtual Machine Managerに似ています。これによりVM Guestの状態(開始、停止、一時停止など)を変更でき、新しいGuestsおよびデバイスをセットアップして、既存の構成を編集できます。virshプログラムは、VM ゲスト管理操作のスクリプト作成にも役立ちます。

virshプログラムを使用してCitrix ADC VPXをプロビジョニングするには、次の手順に従います。

  1. tar コマンドを使用して、NetScaler VPXパッケージを解凍します。nsvpx-kvm-*_nc.tgz パッケージには、次のコンポーネントが含まれています。

    • VPX属性[NSVPX-KVM-*_nc.xml]を指定するドメインXMLファイル
    • NS-VMディスクイメージ[Checksum.txt]のチェックサム
    • NS-VM ディスクイメージ [NSVPX-KVM-*_NC.raw]

    例:

    tar -xvzf NSVPX-KVM-10.1-117_nc.tgz
    NSVPX-KVM-10.1-117_nc.xml
    NSVPX-KVM-10.1-117_nc.raw
    checksum.txt
    <!--NeedCopy-->
    
  2. <DomainName>NSVPX-KVM- * _nc.xml XML ファイルを-NSVPX-KVM- *_nc.xml という名前のファイルにコピーします。<DomainName> は仮想マシンの名前でもあります。例:

    cp NSVPX-KVM-10.1-117_nc.xml NetScaler-VPX-NSVPX-KVM-10.1-117_nc.xml
    <!--NeedCopy-->
    
  3. -NSVPX-KVM <DomainName>- * _nc.xml ファイルを編集して、以下のパラメータを指定します。

    • name - 名前を指定します。
    • Mac:MAC アドレスを指定します。 注:ドメイン名と MAC アドレスは一意である必要があります。
    • source file:ディスクイメージの絶対ソースパスを指定します。ファイルパスは絶対パスである必要があります。RAWイメージファイルまたはQCOW2イメージファイルのパスを指定することができます。

      RAW イメージファイルを指定する場合は、次の例のようにディスクイメージソースパスを指定します。

      例:

       <name>NetScaler-VPX</name>
       <mac address='52:54:00:29:74:b3'/>
       <source file='/root/NSVPX-KVM-10.1-117_nc.raw'/>
       <!--NeedCopy-->
      

      次の例に示すように、絶対QCOW2ディスクイメージソースパスを指定し、 ドライバタイプをqcow2と定義します

      例:

       <name>NetScaler-VPX</name>
       <mac address='52:54:00:29:74:b3'/>
       <driver name ='qemu' type='qcow2'/>
       <source file='/root/NSVPX-KVM-10.1-117_nc.qcow'/>*
       <!--NeedCopy-->
      
  4. -NSVPX-KVM <DomainName>- * _nc.xml ファイルを編集して、ネットワークの詳細を設定します。

    • source dev - インターフェースを指定します。
    • mode - モードを指定します。デフォルトのインターフェイスは Macvtap ブリッジです。

    例:モード:macvTap Bridge ターゲットインターフェイスをethxに設定し、モードをブリッジモデルタイプvirtioに設定

      <interface type='direct'>
          <mac address='52:54:00:29:74:b3'/>
          <source dev='eth0' mode='bridge'/>
          <target dev='macvtap0'/>
          <model type='virtio'/>
          <alias name='net0'/>
          <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x03' function='0x0'/>
        </interface>
    <!--NeedCopy-->
    

    ここで、eth0 は仮想マシンに接続された物理インターフェイスです。

  5. <DomainName> <DomainName>次のコマンドを使用して、-NSVPX-KVM- * _nc.xml ファイル内の仮想マシン属性を定義します。virshは<DomainName>-NSVPX-KVM-*_nc.xmlを定義:

    virsh define NS-VPX-NSVPX-KVM-10.1-117_nc.xml
    <!--NeedCopy-->
    
  6. 次のコマンドを入力して VM を起動します。 virsh start [<DomainName> |<DomainUUID>] 例:

    virsh start NetScaler-VPX
    <!--NeedCopy-->
    
  7. virsh コンソールコンソール [ |<DomainName> |<DomainUUID> <DomainID>] からゲスト VM を接続します。例:

    virsh console NetScaler-VPX
    <!--NeedCopy-->
    

virshプログラムを使用してCitrix ADC VPXインスタンスにインターフェイスを追加する

KVM上でNetScaler VPXをプロビジョニングした後、追加のインターフェイスを付加できます。

インターフェイスを追加するには、次の手順を実行します。

  1. KVMの上で動作しているNetScaler VPXインスタンスをシャットダウンします。
  2. <DomainName> <DomainName> <DomainUUID>次のコマンドを使用して-NSVPX-KVM- * _nc.xml ファイルを編集します:virshが[<DomainName> | <DomainUUID>]を編集
  3. -NSVPX-KVM <DomainName>- * _nc.xml ファイルに、次のパラメータを追加します。

    1. MacVTap 用

      • Interface type - インターフェイスの種類として「direct」を指定します。
      • MAC アドレス:MAC アドレスを指定し、MAC アドレスがインターフェイス全体で一意であることを確認します。
      • source dev - インターフェイス名を指定します。
      • mode-モードを指定します。サポートされているモードは、ブリッジ、VEPA、プライベート、パススルーです。
      • モデルタイプ-モデルタイプを次のように指定します。 virtio

      例:

      モード:MacVTap Pass-through

      ターゲットインタフェースを ethx、モードを ブリッジ、モデルタイプを次のように設定します。 virtio

      <interface type='direct'>
            <mac address='52:54:00:29:74:b3'/>
            <source dev='eth1' mode='passthrough'/>
            <model type='virtio'/>
       </interface>
      <!--NeedCopy-->
      

      ここで eth1 は仮想マシンに接続された物理インターフェイスです。

    2. ブリッジモード用

      注:KVMホストでLinux Bridgeが構成され、Bridgeに物理インターフェイスが結合されて、BridgeがUP状態になっている必要があります。

      • Interface type - インターフェイスの種類として「bridge」を指定します。
      • MAC アドレス:MAC アドレスを指定し、MAC アドレスがインターフェイス全体で一意であることを確認します。
      • source dev - ブリッジ名を指定します。
      • モデルタイプ-モデルタイプを次のように指定します。 virtio

      例:Bridge Mode

      <interface type='bridge'>
            <mac address='52:54:00:2d:43:a4'/>
            <source bridge='br0'/>
            <model type='virtio'/>
       </interface>
      <!--NeedCopy-->
      
virshプログラムを使用してCitrix ADC VPXインスタンスをプロビジョニングする